あけましておめでとうございます。組合員の皆さまのご協力もあり、無事に新年を迎えることができました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は生協病院の病床縮小や、介護施設の休止を余儀なくされ、厳しい年となりました。職員・組合員さんを含め地域の方々に迷惑をおかけしています。こんな時、幕末維新の吉田松陰の言葉、「富貴安楽は順境なり。貧賤困難は逆境なり。順境なるものは怠りやすく、
逆境なるものは励みやすし。怠ればすなわち失い、励めば得るは、人の常なり。」を思い出します。
規模の拡大や広がりは手に入れるものではなく、日常活動の結果として、条件が湧いてくるものなのかもしれません。つまり、時代の要請に一つ一つ応えていくことが「医療生協の存在する意味」と考えると、厳しい環境だからこそ「存在する意味」はあるように思えます。
ウクライナへのロシアの侵攻。イスラエルのハマスへの攻撃。侵攻、攻撃するにはそれなりの理由があるはずです。とにかく直ちに戦闘をやめ、本音で話し合いをしないと、悲しみが増えるばかりです。
物事の本質はシンプルであり、「川下」で迷っているから考えすぎてしまう。「川上」に向かえば、病に関しても何かもっと大切なことがわかる気がします。
幸せ(Well・being)はみんなの願いです。そして、私たち医療・介護の現場では、自分と異なる他者を差別、排除するのではなく、心からもてなす姿勢を「ホスピタル」と表現します。他人が負う傷や苦しみに直面することで、自分も傷つきますが、その場から立ち去らずあえて「おもてなし」を発揮する事が強調されます。人間の「生」は周りとの関係で存在していると感じます。これによって共生が深まると考えています。共生と言っても、お互いの違いを認めながら「平等」を追求する、この点が必要と考えます。そして、日本には他にも「相生」「舫」という言葉があります。この原点に立ち、出発しましょう。