宮崎医療生協の奨学生制度とは

2018/07/04

宮崎医療生協では独自の奨学金制度を設けて、将来、宮崎生協病院及びクリニックで宮崎の地域医療を担う医師後継者づくりに取り組んでいます。

宮崎医療生協の奨学生制度
 卒業後、宮崎医療生協の医療に参加される意志を持った医学生の皆さんに、勉学の経済的な援助を行う目的で奨学生制度は設けられています。対象となるのは全国の医科大学、大学医学部に在籍する医学生です。月額として10万円を支給し、支給決定が認められた月から卒業までの期間で、6年間を限度としています。
○宮崎医療生協の奨学生数は
 宮崎医療生協では現在、14名の奨学生が在籍しています。
(宮崎大学9名、大分大学2名、佐賀大学1名、熊本大学1名、山口大学1名)

奨学生の主な活動
○奨学生会議
 奨学生になると、毎月1回開催される在籍大学の奨学生会議に参加します。宮崎大学では、学生ひとりずつ近況報告を行い、1か月にあったことの報告や最近の出来事などを話します。設定されたテーマについて学習を行った後、ディスカッション(討議)を行います。テーマはその月ごとに設定されています。司会の進行やチューターなどはすべて学生で行います。各学年ともたくさんの学生がいる大所帯ですが、学年を超えて活動・交流する場となっています。
○奨学生合宿
 年一回奨学生合宿を行っています。医療構想や医師像について考える機会を設けることで、奨学生一人ひとりに早い段階から将来の宮崎医療生協について仲間と一緒に考え、作り上げていく意識を芽吹かせることを目的に開催しています。
 昨年8月に行われた合宿では、宮崎生協病院院長の遠藤豊医師が『初期研修と新専門医制度の現状について』、高田慎吾医師が『宮崎医療生協に求められている医師像および診療科について』講話を行いました。また初期研修医の黒木将英医師と合田廷大医師が『宮崎生協病院での初期研修について』報告を行い、改めて宮崎生協病院で研修を受けることの意義を奨学生に伝えました。
○病院実習
 奨学生には年に一度、宮崎生協病院及び関連施設での実習を義務付けられています。実習では手術見学や病棟、外来診察の見学をし、病院で実際にどのような医療が行われているのか、医師以外の病院スタッフ(看護師、リハビリ、検査など)が診療にあたってどのような役割を果たしているのかなどを肌で感じてもらい、卒業後勤務する病院・クリニックへの理解を深めてもらいます。

奨学生から組合員のみなさんへ
◎「将来は、十分な医学知識と技術を持って、患者さんが安心できる、やさしい医療を提供できるようになりたいです」
◎「クリニックの実習は初めてでしたが、外来診察は強く印象に残っています。地域で様々な分野にわたる疾患を一人で診る、そして、患者さんとのつながりも強い。末岡先生の医療は僕が今目指している医療にマッチしていました」
◎「将来は患者さんが話しかけやすい、ちょっとしたことでも教えてくれるような医師になり、求められる医療を提供していきたい」
 このように学習や実習を通して民主的な感覚を身につけ、これからの宮崎医療生協の中心を担っていく存在となるよう、今後も宮崎医療生協職員一同、奨学生と手を携えて、一緒に成長できる取り組みを進めます。

宮崎医療生協では宮崎で医療に取り組む医学生を募集しています
 宮崎医療生協医系学生サポートセンターが窓口となり、医師をはじめ全職員が連携しながら、いろいろな質問や相談に対応しています。お気軽に連絡ください。

お問い合わせ・連絡先
宮崎医療生協(宮崎民医連)医系学生サポートセンター(担当:宮田宗三・松浦光宏)
TEL:0985-85-9717(医系学生サポートセンター)
MAIL:kiyotake-bunsitu@iga.bbiq.jp
URL:http://m-seikyouhp.com/