健康診断科が附属棟に移転して1年を迎えます

2021/02/03

「合併症」を防ぐためにも
世界的な感染症で様々な活動が停滞し、皆様の生活にも様々な影響が出ているのではないでしょうか。しかし、このような時期であるからこそ健康診断を受ける必要があるということをお話ししたいと思います。
この新型コロナウイルス感染症が拡大している中でよく耳にする言葉があります。それが「合併症」です。合併症とはもともとその人が持っている病気が原因となって起こる別の病気のことです。この合併症を防ぐためにも、まず大切なことは「自分がどの病気があるか把握し、どうやってその病気と付き合っていくか(治療していくか)」です。
当然ですが自分の見えない病気に対して治療を行っていない場合、合併症を引き起こす確率は跳ね上がります。「自分は元気だから」「まだ若いから」という理由で健康診断を受けないのではなく、このコロナ禍の状況であるからこそ1年に1回の健康診断は大切です。
もちろん早期発見という観点からも大切です。

 

附属棟に移転してもうすぐで1年

広々とした待合室

2020年3月9日に健康診断科が移転しもうすぐ1年が経とうとしています。待合室のスペースが広くなり、胃カメラの予約枠を拡大したこともあり健康診断を利用していただく方が増えました。その結果、会社や個人で受ける健康診断に関しては昨年同時期の件数と比較して約10%の増加となっています。また、下の表の通り、特に予約枠を広げた胃がん検診については昨年と比較して3倍の件数となっています。
(胃がん検診:2019年度→79、2020年度→235、乳がん検診:2019年度→479、2020年度→534)
一方で、職員の体制強化やアメニティの充実など多くの課題も残っています。病院でしかできない検査もあり、利用者の方へはご負担をお掛けしている場合もあります。感染対策を十分に行ったうえで、職員一同皆様の受診をお待ちしております。

宮崎生協病院健康診断科
主任 飯干謙太郎
TEL 0985‐24‐6566