マンモグラフィ装置が新しくなりました

2021/02/10

《放射線科 山口莉穂》

昨年9月末に私の相棒であるマンモグラフィ装置が新しくなりましたので、この場を借りて『新・相棒』“なごむね”を紹介します。

“なごむね”と放射線技師 山口莉穂


“なごむね”という機能が搭載
“なごむね”はレントゲンやCT同様、ほぼリアルタイムに撮影した画像が得られるようになったため検査時間が大幅に短縮されました。ただ装置が新しくなったとは言え、圧力がなく痛みが少ないという訳ではありません。しかし!『新・相棒』には“なごむね”という機能が搭載されており、これを使用すると撮影直前に減圧し痛みを和らげることができます。
撮影中の痛みが少しだけ軽減
“なごむね”は低反発枕などと同じように、加えていた圧力を減圧しても乳房の厚みがすぐ戻らない性質を利用するため、この機能を使用する際はある程度圧迫する必要があります。感じ方には個人差がありますが、実際マンモグラフィ検査を受けた方から「いつもより痛みがなかった」「撮影をする直前に少しだけ圧迫が弱くなって楽だった」などとコメントを頂いています。
超音波検査を一緒に定期的な検査を
私が入職してもうすぐ2年になりますが、この間、一度も乳がん検診を受けたことがない、または何十年も前に1度受けただけという方が乳がんと診断されるのを何人も見てきました。乳がんは9人に1人がなると言われています。早期発見であれば乳房の大きさをあまり変えることなく手術ができる上、5年・10年後の生存率が高いのも特徴です。
マンモグラフィ検査は痛みだけでなく被ばくや羞恥心等の問題もありますが、できるだけ受診者の方にリラックスして検査を受けていただき、検査中はコミュニケーションをとりながら行うように心がけていますので、是非、超音波(エコー)検査と一緒に定期的に受けてください。
これからの未来を笑顔にするために
検査中は苦痛かもしれません。またコロナが中々収束せず、検査(病院)に行くこ
とに抵抗があるかもしれません。ですが皆様のこれからの未来(人生)を笑顔にす
るために必要な検査です。『新・相棒』と一緒にお待ちしております。