「精一杯がんばります!」

2024/10/02

三宅医師

10月1日より、宮崎生協病院の院長が三宅知里医師に代わります。新しく院長に就任される三宅医師より組合員の皆さまへメッセージです

 このたび、遠藤先生の後任として宮崎生協病院の院長に就任いたします。
 医師になり最初の2年間の初期研修、その後、産休育休を挟みながらの家庭医療研修、当院やおおつか生協クリニックでの勤務を経て、2020年に当院へ戻り、あっという間に医師18年目です。研修医の頃からたくさんの地域の方からの愛情をいただきながら育ててもらった当院で、院長という大役を任せられ、身の引き締まる思いですが、世界が一変したコロナ禍を経験し、以前にできていたような医療生協らしい活動が減った中、再びそのつながりを紡げるよう精一杯努めようと考えています。

 75歳以上の高齢者人口は総人口の約17%と高齢化率は上昇を続け、医療・介護・福祉を取り巻く環境はますます厳しくなるなか、当院のように、予防活動、専門的医療、さまざまな疾患を併せ持つ高齢者に対する総合的な医療、救急医療、在宅医療など、地域から求められる多岐にわたる医療活動を行える病院への期待はより一層高まっています。

 一方で、当院では慢性的な人手不足や業務過多が続いています。内科医師数はこの10年で最少となり、医師も高齢化が進んで当直を担える医師が減りました。救急車の搬入台数はこの10年で倍以上に増加し、年間2000台を超え、軽症や中等症が中心ですが、宮崎の救急医療の中で大きな役割を担っています。加えて、組合員さんから要望の高かった人工透析医療がスタートし、在宅医療も広く展開を始めました。働き方改革が始まり、当たり前になってしまっていた時間外労働も減らしていく必要があります。当院だけで全てを完結しようとするのではなく、他の医療生協クリニック、訪問看護、介護施設、居宅介護事業所などと連携をとり、この地域全体で健康と生活を守れるよう役割を果たしたいと考えています。

 赤ちゃん世代から超高齢世代まで、切れ目なく、誰一人取り残されず、いつまでも住み続けられるまちづくりのためには、組合員さんをはじめとした地域住民同士のつながりが何よりも重要であり、私たちは医療と介護の専門集団としてそのつながりを紡ぎ、組合員さんと協同していきたいと思います。どうぞ末長くよろしくお願いいたします。

 10月からは医療生協強化月間が始まります。より多くの地域の方々に皆さんの医療生協への思いや活動を知っていただき、地域の方の声を聞いてこれからの活動に活かしていく大事な期間だと考えています。たくさんの新たなつながりが生まれることを願い、私も取り組んでいきたいと思います。