2月25日、横浜で行われた実践交流集会は約270名が参加して開催されました。今回の交流集会は、日常的に実践している医療福祉生協の事業と運動をあらためて「医療福祉生協いのちの章典」になぞり教訓や魅力を引き出し、もちより、学び、交流する場として設けられた。その目標は「①15年度実施の『いのちの章典』実践を交流する。②それぞれの生協の取り組みが『いのちの章典』の実践となっていることを確信する。③16年度の事業と組合員活動のヒントをつかむ。」とした。
午前は全体集会で、日本医福連常務理事・松本弘道氏の基調講演「いのちの章典の今日的意義や実践することの重要性について」があり、会員生協報告では、宮崎・福島・栃木・埼玉からそれぞれ、「健康づくり」、「原発事故後の取り組み」、「絆を結ぶことの大切さ」について報告が行われた。埼玉医療生協からは約80か所の安心ルームが作られているとの報告がなされた。さらに患者の権利オンブズマン理事長の久保井摂さんから「医療福祉生協のいのちの章典」のとりくみへの評価と期待が語られた。
午後は10の分科会に分かれて実践報告がなされ、私が参加した分散会6は28人が参加、10演題についての報告があった。内容は多岐にわたったが、高齢者の手助け、見守り、たまり場づくりに関するものが多かった。実践については長年取り組まれているものから始まったばかりのものまで色々。発表とは別に実践例として「支部活動をリーフレットにして行政や地域包括センターに配布している」「子供の無料塾をやっていることを社協に声かけしたら補助が貰えた」など。ダメもとで組合員さんと一緒に行政に声かけすることもいいのではという話もあった。
今回発表された195の演題内容は抄録集として配布されたが、その内容を医療福祉生協連の会員支援サイトに掲載するという。これにより、他の医療生協の実践を確認でき、内容などについての問い合わせも可能になる。これらの利用は、今後の安全・安心のまちづくりを目指す地域包括ケアについての大きな手助けになると考える。
(組合員理事 清水忠雄)