2018年原水爆禁止世界大会広島へ参加して

2018/10/03

 8月4日から6日の3日間、原水爆禁止世界大会が広島で開催され、宮崎生協病院から研修医3名、看護師2名、事務2名、組合員さん2名が参加しました。今年4月に入職した職員にとっては、現地で平和を守る運動に直接肌で触れることができる貴重な平和教育の場です。この大会の歴史は長く、1955年8月に広島で第1回目、翌56年に長崎で第2回目が開かれて以来、世界中の人々と連帯して毎年、広島・長崎で開催されています。
 1945年8月6日午前8時15分、広島に世界で初めて原子爆弾が投下され、一瞬にして、約14万人の人々が命を落としました。このような悲しい歴史を持つ広島で核兵器を使用しない、また、核兵器を廃絶するという意志を持った人々たちと平和運動に参加することで、核兵器の非人道性、戦争の悲惨さを改めて認識しました。
 現在、被爆を直接体験された方々は、多くが高齢化し、語り手も減少しています。そのような中で、原爆の記憶が風化し、忘れ去られることが懸念されており、少しでも多くの人たち、特に若い私たち世代に核兵器の恐ろしさを理解して欲しいという思いと、核兵器廃絶を訴え続けてきた歴史の重みを感じることができました。
 8月6日に私たちは広島平和公園での平和記念式典に参加し、8時15分に黙とうをささげました。私は73年前に原爆で亡くなった方々の冥福を祈りました。そして、「二度とあのような悲惨な戦争を繰り返させない」、「核兵器を地球上に存在させてはいけない」という気持ちを新たに、それを次の世代へと語り継いでいく事を広島の地で眠る御霊に誓い、宮崎へと戻りました。

(宮崎生協病院 松浦光宏)