特定健診はいわゆる「メタボリック健診」として行われています。腹囲の測定や血圧、コレステロール等の血中脂質、肝機能の検査を行い、慢性疾患(高血圧や脂質異常症、糖尿病など)を予防する目的です。
もし検査に異常値があれば、治療を行う前段階として食事や運動を行い、生活を見直していきましょう。
がん治療は「早期発見」が重要
がんは早いうちに発見し、適切な治療を行えば治る病気になりつつあります。そのためにも毎年がん検診を受診することが重要です。
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性65%(2人に1人)、女性50.2%(2人に1人)。(2018年データに基づく)
日本人ががんで死亡する確率は男性26.7%(4人に1人)、女性17.8%(6人に1人)というデータが出ています。(2019年のデータに基づく)がん部位別死亡者数は、気管支・肺(呼吸器)、大腸、胃と続いています。
大腸、胃がんの発見は内視鏡検査で行いますが、検査費が高額ですので気軽に受けられる検査という訳ではありません。そこでまずは各市町村の自治体のがん検診制度を利用して検査することをお勧めいたします。
健康診断は「病気が隠れていないか」を探すことが目的ですので、健康診断の結果が悪いからと言って必ず「がん」であるとは限りませんが、精密検査及び治療を行い早期発見につなげることができます。
40歳以上(宮崎市では35歳以上)の方は年に1度「特定健診」を無料で検査できます。対象の方には各市町村よりハガキが届いていますので、未だ未受診の方は是非今年度中の受診をされてください。