昨年6月、毎月6日を「減塩の日」に決めた延岡市は、2月6日、延岡総合文化センターで『めざせ健康長寿inのべおか』を開催しました。イベントの内容は、「健康長寿」をめざす二つの事例発表と宮崎大学附属病院第一内科医山下靖宏氏の特別講演。イベントには約700名が参加し市民の関心の高さを感じました。
減塩運動に力を入れている延岡市は、事例発表の一つに「医療生協県北支部の『塩分摂取改善』のとりくみ」を選び、茄子田和哉支部運営委員が「25年にわたる取り組みの成果」を発表しました。発表はまず医療生協の理念と主な活動について紹介し、力点の一つとして18年間続けた組合員健診の中で血圧の高い組合員が多いことを気にしていた矢先、宮崎医療生協の保健学校で「健康づくりと塩分の関係」を学んだことから、本気で「減塩運動」に取り組んだことを紹介しました。
繰り返し行った支部保健学校での健康づくりの学習と減塩料理講習による実体験によって、班会の中でも塩分チェックに高い関心が持たれてきたこと、チェックの結果を各自が「虹の健康手帳」に記録することで自らの改善の模様が一目瞭然となり励みとなったこと、また健康チェックが終わった後の「お茶飲み会」で、お互いの努力の中身を披露交流するなかで全体の意識が高まったことなど紹介しました。グラフを示しながら、塩分摂取の改善は現在もなお進行しており、昨年末段階では1ℓ当たりの塩分の平均値が5・04g になり、1・5倍(一日の排尿量)しても7・56g であることを明らかにしたときは驚きの声も聞かれたとのことでした。
私たちが最も確信を持って報告できたことは、この10年間のグラフが示す通り塩分摂取の改善が進むにつれて血圧の改善が理想的な姿で進んでいることでした。
1000人前後(実数は約500人)の平均値でこのようなグラフが描けたことは私たち自身驚きでした。最後に、まだ健康チェックを体験されていない参加者の皆さんの中にも是非「健康チェック」の場(班)を作ってほしいことを呼びかけて終わりました。
(県北支部 運営委員会)
なぜ〝塩分摂取改善〞に力を入れたか!
◎生協クリニック開設までの18年間続けた組合員健診で高血圧者が多く対策を痛感したこと
◎健康づくりには「塩分摂取」が大きくかかわっていることを医療生協の保健学校で学んだこと(保健学校で試飲したみそ汁のうすさの驚きを実践に)