<居宅介護支援事業所とは>
居宅介護支援事業所は、ケアマネジャー(介護支援専門員)を配置している事業所です。ケアマネジャーは、介護が必要な方がご自宅でその人らしい生活を送ることができるように、ご希望や心身の状況を確認しながら、適切なサービスを利用できるよう、ケアプラン(居宅サービス計画)を作成します。また、介護保険の申請の代行や介護サービス事業者、関係機関(病院や行政など)との連絡・調整などを行います。
<居宅介護支援事業所れいんぼうの役割>
居宅介護支援事業所れいんぼうは、男性3名、女性3名、計6名のケアマネジャーで運営しています。内、5名は主任介護支援専門員の資格を所有し、より質の高いケアマネジメントを提供できるように、日々研修会への参加や利用者のカンファレンス、学習会を開催し、質の向上に努めています。
*主任介護支援専門員とは、5年以上の実務経験があり一定の研修を受け、県が認定した介護支援専門員です。
<利用者の事例紹介>
90歳代のご夫婦の事例です。お二人は、共に介護が必要な状態となり、食事や入浴も満足にできず、自宅に引きこもって生活していました。地域包括支援センターを通して相談をいただき、デイサービスの利用を提案。リハビリや入浴の支援を受け、外出や入浴もできるようになりました。食事は宮崎市が行う生活支援配食サービス事業の手続きを行うことで夕食の宅配を受け、栄養管理もできるようになりました。必要な支援の提供で、お二人は自宅での生活を続けることができるようになりました。
<国や自治体への要望>
宮崎医療生協は、医療や介護の社会保障制度の充実を求めています。高齢になっても誰もが安心して生活できる、過ごせる社会を目指して私たちは運動を続けたいと思います。また、介護現場は慢性的な人手不足が大きな課題です。その要因としては、他の産業と比較して労働条件(特に収入面)が劣悪であると言われています。「介護」という社会にとって必要な業務に誇りをもって取り組むことができるような社会を希望します。
(居宅介護支援事業所れいんぼう所長 落合邦博)