これからの小児科医療活動
当院は、宮崎生協病院の前身である宮崎共立病院時代の1987年4月に小児科を開設しました。大島町へ移転した3年後の2005年には小児科医師2名体制が実現し、予防接種や乳児健診の拡大を行いました。その後、月〜金の夜間診療を開始し、仕事をしながら子育てに奮闘されている地域のお父さん・お母さんに寄り添った医療を展開しています。現在では、小児科医師4名体制となり、午前外来の診察室2診体制や午前・午後・夜間の外来診療、予防接種・乳児健診の増枠と医療活動が拡大しています。
今回の附属棟新設では、小児科フロアがこれまでの3倍ほどの大きさへ拡大し、病気でかかるお子さんと、乳児健診・予防接種で来られるお子さんの診察フロアが分かれます。また、受付や会計なども小児科専用となり、これまで以上にかかりやすい小児科になると思います。
今後は、当院小児科を利用してくださっている皆さんや組合員さん、職員とともに、病気でなくても利用できる小児科、地域に開かれた小児科を目指し、様々なイベントを行っていきたいと思っています。
小児科医 山元広己
新にた始まる透析医療
皆様こんにちは。私は12月開設の透析室を担当する内科医の眞川昌大と申します。
透析室開設は患者さんの要望から始まりました。「透析を契機に転院をよぎなくされる患者さんとの涙の別れが何度もあった」と聞いております。そのため、透析室開設は長年の悲願でした。信頼される透析施設を作るため、私達はできる限りの準備をして参りました。
最新の透析医療を学ぶために、私が鹿児島生協病院で1年間研修し、他の数人の内科医師も鹿児島生協病院で短期研修を行いました。臨床工学技士や看護師も研修に行き、さらに透析経験豊富な臨床工学技士2名、看護師1名も新たに仲間に加わりました。また、長野県の病院から透析経験豊富な臨床工学技士が2ヶ月ほど支援に来てくれます。多くのスタッフできめ細かなケアをしていきます。機器も充実させ、透析装置は今年発売した最新機種を導入し、あらゆる透析に対応できます。
透析施設は患者さんが人生の多くの時間を過ごす場所、第二の家です。その点を理解して、過ごしやすい環境を準備しております。
透析患者さんへの医療・ケアは一つの医療機関だけでは完結しません。他の医療機関との良好な連携が必要です。10月9日に地域連携懇談会を開き、大学・中核病院・クリニックの多くの医師・スタッフに参加して頂き、連携を深めました。
私たちは透析室開設のために、できる限りの準備をしてきました。そして、これからも、職員一同力を合わせ、安心・安全な医療を実現していきます。
内科医 眞川昌大