お口の健康に気をつけていますか?

2024/09/04

 8月1日(木)、宮崎医療生協の健康づくり委員会とまちづくり委員会の共催による合同学習会「歯とお口の健康」が行われ、各支部の組合員さん33名が参加しました。この学習会では、宮崎市口腔保健支援センターより主任歯科衛生士の浅井美樹さんを講師として招き、組合員さんの口腔ケアについて講演を行っていただきました。この日の講演の内容を一部ご紹介します。

◎オーラルフレイルについて

 オーラルフレイルとは、噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能が衰えることを言います。嚙む力が弱くなると、食事のバランスが偏りやすくなり、低栄養のリスクが高まります。また、活舌が悪くなると人との関わりの減少を招くので、オーラルフレイルになる前の段階で適切な処置を行うことが重要です。
 オーラルフレイルを予防するために、食事は毎日朝・昼・夕の3回食べましょう。その際「主食・主菜・副菜を揃える」「いろいろな食材をバランスよく食べる」「よく噛まないといけない食材を取り入れる」などで低栄養予防をしましょう。
 高齢になると体内の水分調節機能が低下し、脱水をおこしやすくなります。毎日水をコップ6杯程度(500㎖のペットボトル2本分程度)飲むようにしましょう。

◎災害時にも口腔ケアを忘れずに

 災害時は水が不足しやすくなり、あまり水分を使わない口腔ケアを心がける必要があります。
 唾液には汚れを洗い流す自浄作用があります。水を十分に確保できないときは、耳の真下部分をマッサージしたり温めることで、唾液を十分に出すよう心がけてみてください。ガムを嚙むことも効果的です。

 先日、宮崎県で震度6弱の地震があり、防災対策を行っている方も多いかと思います。非常時持出袋に歯ブラシ以外のケア用品を用意しておきましょう。例として、液体歯ブラシや入れ歯洗浄剤、口腔用ウェットティッシュなどがあります。自身の口の状態を把握し、必要なものを用意しておきましょう。

唾液腺マッサージ、舌の体操