「班」を基礎にとりくむ「健康チェック」
医療生協の日常活動は、近所の顔見知りが集まった「班」を舞台におこなわれます。この班活動の中心になるのが「健康チェック」。血圧や尿、貧血、食生活、乳がんなど、日常できるさまざまなチェック法があります。近所の仲間と、くらしの中で病気について学び、健康状況をチェックしあい、家族ぐるみでくらしのつくりかえに反映させる。班を基礎にした日常的な保健活動は、住民が主体となる健康づくりを地域社会に根ざす活動として、世界保健機関(WHO)からも注目されています。
医療の専門家による「健診」活動
医療生協の「健康チェック」は、地域の医療機関と直結した保健活動です。班での健康チェックで異常が発見された場合は、医療の専門家による検査へとつなげる。その実践の中で、病気を早期発見した例も少なくありません。また、定期的に健康診断の大切さを伝え、主体的な健診活動の普及をすすめます。健康チェックと健康診断の2本柱で地域の保健力を高めていく活動です。住民と医療の専門家が日常的に協同しながら健康づくりをすすめる、医療生協の組織ならではのとりくみです。
保健大学と保健委員
各地域の医療生協が主催する「保健大学」を卒業した保健委員は、班や地域のリーダー役。今、全国で約4万人の保健委員が活躍しています。専門的な知識を身につけた保健のセミプロ=保健委員を養成することも、「地域まるごと健康づくり」の一環です。